上の写真は、2003年8月に羽化した2年1化の国産ミヤマ(WF1。蛹全長約65ミリ。羽化時約78ミリ)です。 残念ながら羽化不全(前羽が閉じず、後羽もちゃんとたたまれず、後脚も不全)でした。(元気で寿命を全うしましたが。) 2003年12月には、1.5年1化の国産ミヤマ(WF1。約73ミリ)が完ピンで羽化した、、と思ったのですが、 活動し始めたのを見ると、後脚がちゃんと動きませんでした。これも不全ですね。 結局、こちらは後食もせずに★になりました。。。 70ミリアップは、国産ミヤマ飼育のひとつの指標であり、憧れでもありますね^^。 |
2003年8月羽化個体(約78ミリ)
※2001年9月下旬孵化 |
2003年12月羽化個体(約73ミリ)
※2002年10月上旬孵化 |
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飼育状況
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考察の一端
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●ミヤマ初飼育とはいえ、こうして見てみると非常に大胆な飼育法ですね(爆”)。マット交換が、1ヶ月→2ヶ月→4ヶ月→7.5ヶ月→5.5ヶ月。特に3齢以降のマット交換が半年に1度程度!あと、全般的に栄養価の低いマットや、発酵の進んでいないマットを使用しています。(後半でクルビマットを使用していますが、半年くらいそのままです)。湿度も現在の飼育個体より高めですね。混合によるマットの再発酵(高温)が無かったのも幸運としか思えません^^;。 果たして、これのどこかに巨大化のためのノウハウが隠れているのでしょうか。。。 ●2回冬を越えていますが、初年度は温度を下げ、越冬させています。この時期はマットの喰いも悪く、真冬には幼虫はほとんど活動していなかった様子です。 2年目は室温飼育&蛹化促進のために厳冬期は温室保管もしました。冬場も幼虫は活動していたようです。 |
●先の2年モノが羽化不全だったため、こちらは1年を過ぎたあたりから不全対策に気をとられました。マットは1年間は添加物の少ないマット(ハイパーマットやその他の一次発酵マット)。1年間はケースを広くするたびに追加という形でしたが、1年後には短い期間で2度ほど全交換(クルビマット)しています。しかしもう成長にはあまり関係がなかったようです。 ●2回目の冬場、この年は飼育棚の温度が高めであり(最高で28度くらい)、簡易温室の必要も感じませんでした。そして1.5年で12月に蛹化。もちろん休眠せず蛹化まで継続して幼虫は活動していたようです。 ●孵化後の発育が悪く、爆産幼虫の中でも最も小さい個体だった111号が、手元では結局最大に育ったわけですが、73ミリという体長の割に、横幅がスマートで華奢な感じの個体でした(上のあお向けの写真)。しかも後脚にマヒがあり、後食もせず、羽化(2004.1.22)後ひと月半ほどで★になってしまいました。 |