【クワガタ図鑑】ミヤマクワガタ

ミヤマクワガタ
 学名:Lucanus maculifemoratus
 原産地:中国、朝鮮半島、北海道、本州、九州、四国と
     その周辺の島々、御蔵島をのぞく伊豆諸島。

■体長:♂42~79mm
    ♀25~45mm

飼育下では、一年一化で60mm、二年一化で70mm程度に成長する。
■飼育適温:18~28度(成虫)
常時30度を超える環境でなければ飼育は可。湿度は普通。ブリード時は25度前後。
■大アゴの変異
大アゴの内歯の発達形態(気温差に関係すると云われる)により基本型・フジ型・エゾ型に分けられる。北海道ではほぼ全域にわたりエゾ型。
  • 北海道では最も一般的にみられる大型種のクワガタ。カブトムシの棲息する地域では初夏に発生のピークを迎えるが、北海道では6月中旬から9月初旬まで採集可能(天候による)。盛夏を過ぎると大型個体は減少する。
■成虫活動時期:6~9月
盛夏以降に羽化した個体は蛹室で休眠し、翌年活動。
←特徴的な頭部の
“耳状突起”
体長の割に体幅は狭い。
■採集
樹液採集ならクヌギ・ブナ(北海道ではミズナラ・ハルニレ)。
灯下採集可。
体色は黒~茶~赤茶。体上部を中心に金色の微かな毛に覆われている。活動とともに擦れて抜け落ちる。
 ミヤマクワガタ
 
生態図鑑(1)
脚付け根部分はオレンジ色。↑
♀の判別時に便利。
■産卵数10~50(飼育下)
マット産み。黒土中心のマットでの産卵実績が高い。
■標高200~1,200m
涼しい雑木林なら平地にも棲息。
■昼夜行性で活動的
飼育下でも昼夜問わず活動し、脚が長く平地歩行が苦手なので、とまり木や転倒防止樹皮などが必要。♂同士は好戦的だが♂♀同居は可。
 樹上生活に適応し 
 脚が長め。
■幼虫は“根食い系”
くぬぎマットで飼育。幼虫期間は11~2年。湿度やや高め。
■国内亜種
アマミミヤマクワガタ(奄美大島)、ミクラミヤマクワガタ(御蔵島など)がいる。
■成虫寿命3ヶ月程
活動後は越冬しない。
写真:2003年7月札幌市内採集個体
エゾ型・62mm



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最終改訂 03.12.14